製品概要
FieldServer (フィールドサーバ)

*上記はFS-Vの画像です。
フィールドサーバは、圃場の環境情報や作物の生育状況をモニタリングするセンシング機能と通信技術を一体化したセンサデバイスです。
中央農業研究センターの技術ライセンスにより、コンパクトなボディにモニタリングに必要なすべての機能を実現した製品です。

製品の特長
・手間のかからない簡単設置
FS-Ⅵは、本体重量はわずか約420g、高さは約21cmで、取り扱いが容易なサイズ感です。
乾電池駆動のため電源設備は不要、設置も容易です。
・幅広い用途で利用可能
屋外圃場、ハウス内どこでも使用可能です。
・作物の特性に応じて選べる多彩なセンサ
計測環境によりオプションセンサを選択、センサは2つ接続可能です。
- - 簡易気象計(温度、湿度、照度、降雨量、風向、風速)
- - 土壌複合センサ 2系統(土壌温度、含水率)
- - 土壌複合センサ 3系統(土壌温度、含水率、EC)
- - 葉面濡れセンサ(葉面濡れ度合い)
- - CO2センサ(CO2濃度 ppm)
・安心の取得データ管理
計測データは手軽に取得できます。
・安定した通信環境
FS-VIは、通信エリアが広いdocomo3G網を利用し、中山間地等でも安定した通信が可能です。

製品の特長
・幅広い用途で利用可能
屋外圃場、ハウス内どこでも使用可能です。対候性があり、厳しい環境下でも雨風の心配はありません。
防水保護構造及び保護等級:IP55
http://www.ip68.jp/technicalguide/pdf/IP_2014.pdf
・手間のかからない簡単設置
フィールドサーバは、カメラと標準センサ搭載の一体型構造にて設置が容易です(専用の支柱もあります)。
・豊富なオプションセンサ群
計測環境によりオプションセンサを選択、複数接続も可能です。
- - 土壌複合センサ(水分、温度、EC)、土壌水分センサ、葉面濡れセンサ(いずれか3点)
- - pt100温度センサ、pt100土壌温度センサ(どちらか)
- - 気象計(風向、風速、降雨量)(FS)
- - 外部日射センサ(FS)
・安心の取得データ管理
計測データや静止画像データは手軽に取得できます。通信網が切断されても内部メモリに1ヶ月分のデータが保存されるため安心です。
・高品質ネットワークカメラで遠隔管理
フィールドサーバにはオートフォーカス機能付き20倍ズーム(画素数130万画素)PTZカメラを搭載。
遠隔操作自在なカメラにてリアルタイムに映像を確認できます。 スマホ、タブレット、PCでいつでもどこでもリアルタイム映像を確認できます。
注)グローバルIP(IP固定)が必要です。
・安定した通信環境
フィールドサーバは、通信エリアが広いdocomo3G網を利用し、中山間地等でも安定した通信が可能です。
・計測ポイントの拡張性
フィールドポイント(子機)により、計測範囲拡張が可能です。
フィールドサーバ1台に対してフィールドポイントは最大18台接続可能です。用途に応じて自在に計測ポイントの追加ができます。
・セキュアな電源管理
太陽電池を搭載し、電源不要の計測範囲拡張ユニット「フィールドポイント(FP)」を併用することで、広大なフィールドでもきめ細かくモニタリングすることが可能になります。
注)フィールドサーバは常時電源が必要です。
主な導入事例
-
ICTを活用した最先端農業技術研究に関する実証実験事業(深化型)
病害虫予察: ぶどう、りんご 長野県上水内郡飯綱町様 [長野県上水内郡飯綱町] -
ICTを活用した最先端農業技術研究に関する実証実験事業(深化型)
病害虫予察: ぶどう 長野県上高井郡高山村様 [長野県上高井郡高山村] - いもち病予察: コメ 新潟県新潟市様 [新潟県新潟市]
- 農業環境情報計測: マンゴー ファームピープル(株)様 [北海道川上郡弟子屈町]
- 農業環境情報計測: コメ (株)夢ファーム様 [岡山県岡山市東区]
PaddyWatch (パディウォッチ)


※本製品の一部は、内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
「次世代農林水産業創造技術」(管理法人:農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター)によって実施されました。
パディウォッチは、高精度でモバイル通信対応型の多地点計測を可能とするセンサデバイスです。水稲栽培に重要な水位・水温を自動計測します。
計測データは、本体部にある記憶装置に記録され、モバイル回線を通じて、インターネット経由で専用サーバーに蓄積され、スマホ・タブレットアプリに配信されます。
製品の特長
・高精度センサ
過酷な気象条件下においても、防水性・防泥性が確保された各種センサで、水稲栽培に欠かせない水位、水温を正確に計測できます。
・電源工事不要で簡単設置
市販の乾電池駆動のため電源確保が困難な屋外水田圃場において、田植えから収穫まで1シーズン(約9か月)は取り換え不要で稼働します。
・安定した通信環境
NTTドコモ社のSIMカード、通信エリアが広い3G網を利用することで、安定通信を実現します。
・豊富なオプションセンサ群
計測環境によりオプションセンサを選択、複数接続も可能です。
- - 水位/水温
- - 温度/葉面濡れ
- - ピンポイント天気予報(1kmメッシュ)
- - 風向/風速/降雨量予測(1kmメッシュ)
農林水産省実証プロジェクト
「水田センサ×技術普及組織による農業ICT導入実証プロジェクト」
http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/hukyu/h_event/h_event/sensor.html
平成27年に全国36都道府県で普及指導員等が中心となり、水田の水位、水温等の環境データを自動で計測するセンサ(株式会社NTTドコモ及びベジタリア株式会社による無償貸与)を活用した水稲の各種生産技術を実証しました。
実証では、水田センサの計測した環境データが携帯電話通信網を通じて農業者等に自動で転送されるシステムを利用し、水稲新品種の栽培管理技術のデータ化、高温障害対策における水管理方法、飛び地・遠隔地の水管理の省力化などの各地域の課題に取り組みました。
実証終了後、企業及び普及指導員等がブロック単位で意見交換を行い、他県の取組情報も得ながら水田センサの利活用について理解を促進しました。
平成28年度は43都道府県で実証に取り組んでいます。